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ひ っ そ り と

大喜利小説(お寿司とできたてパンとデジタル時計)

 ※下に書いたとおり、即興でこれから書きます。
あくまでも小説を書く遊びので、不可解な描写があっても大目に見てね。



 時すでにお寿司。かの有名なコンデンサー伯爵の名言である。
 後の祭りなどという、国語辞書に載っている言葉が苦手な諸君には
すこぶる好評な言葉である。時すでに遅しと、お寿司を掛けているのだ。
 強いて説明するならば、ピークタイムを過ぎた24時間営業のスーパー
マーケットで、欲しかった握り寿司が、既に売り切れだった事を指す。
 
 ところで、私は殊に店内製造の弁当や惣菜などについて、出来立てを
好まない。揚げたての天婦羅は食堂で食べたいと思う。
 近頃のスーパー内のパンコーナーでは、わざわざ焼きたてのパンが
出来上がると、鐘を鳴らしたりして客寄せをする。その鐘の音を聞いて
売り場に集まる人々。まるで配給を待ちわびる欠食児童ではないか。
 
 そんな事を思いながら、私は午後10時のスーパーマーケットを歩く。
昔私はスーパーでバイトをしていたので、食品ケースには必ず温度計が
付いている事を知っている。暇つぶしに私は豆腐などの日配品の棚を
調べる。ケース内の温度計の表示数字が、読み取れないほど薄い。
 液晶文字のデジタル表示が読めないことには、鮮度チェックも出来ない
だろう。もう一度そのケースを隅々まで確かめたが、他にアナログの温度
計は見当たらなかった。私はがっかりして何も買わずにその店を出た。

(あとがき)
まともな掌編小説を考えることが出来なかった。失敗である。
by derikayuki | 2013-04-28 18:35
閉じられた収納箱に喩えられる団塊の世代ジュニアが醸し出す日常と非日常を稀に公開して後悔して消すという実験?!

by 鞍馬天狗(旧名は消しました)