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 思っていることをそのままSNSで発信するナナミ。それを受信して問い詰めた夫。今の気分を他人に全部読まれる行為は、ナナミにとって気持ちよく、また安心できるものなのだ。しかし、それは会ったことのない他人に向けてであり、気のおけぬネット上での友人たちに向けての発信なのだ。それが証拠に、夫に知られたアカウントを彼女は変更した。簡単に恋人が手に入ったと本音を言われたら、そりゃ夫も怒るわな。おたがいさまなのにね。
 昔「サトラレ」という邦画の設定では、主人公が己の心を周囲の他人に「読み取られる」。今回、この映画で主人公のナナミはSNSに心情を吐露し続ける。それはサトラレの主人公ともはや同じだ。彼女のつぶやきは、そのツイートを読んだ全国の人に知られていく。そう考えると、ナナミの心のプライバシーは無い。
 だからこの映画の序盤を見た私は、安易に自分の気分をつぶやくことの怖さを考えさせられた。監督もきっと、ツイッター時代への警鐘を鳴らしているのではなかろうか。
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by derikayuki | 2016-05-15 07:25 | 映画

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